• 山口県成人男性無戸籍解消のご報告

    Posted on 2月 1, 2021 in お知らせ
     

    山口県成人男性無戸籍解消のご報告

    1月21日無事家庭裁判所の結審が就籍許可となりました事ご報告致します。
    自分が、どこで誰から生まれたのかわからないと相談を受付てから1年3ヶ月。家庭裁判所に申立してから10ヶ月のスピードで無戸籍が解消されました。
    今回ご協力下さった皆様、応援下さった皆様にお礼を申し上げます。

    市役所に本人と出向き就籍の届けをいたしました。戸籍担当の方も我が事のように一緒に喜んで下さいました。
    今後の課題を、生活支援課と本人を交え少し話し合いをいたしました。就職支援の計画もお聞きし、少し安堵致しております。
    就職ができ、一般的な社会生活が送れるようになる事に現実味が出てきて本人は戸惑いながらも寿命を全うできる身分になったことを大変喜んでいます。
    これからは選挙に行けたり、結婚ができたり、車の免許取得も可能になります。

    残念なのは学歴の事。
    義務教育の学歴が無いために今後一部の社会から不公平な扱いを受ける可能性があることが予測できます。生活支援課方にもお話ししていたのですが無戸籍者はその身分の足元を見られ、とても過酷な状況下での就労を強いられたり、対価に見合わない長時間労働など、拷問にも匹敵する事が多々見受けられます。どうかそのようなことのないよう見守りをお願い致しました。
    学歴の為に働く自由を狭められている事があります。学歴を持たない事は本人の意思ではないのは明らかです。同じ様な境遇の人間が今後でないとは限りません。この機会に学歴の事を市として考えていただける様お願い申し上げました。

    今後無戸籍者が新たに認められその問題の解消が難航する事がございましたら私のこれまでの経験をいつでも奈良県はもちろん、全国の市町に提供致します。

    将来山口県にも無戸籍者専用窓口が開設される事を望みます。専用の窓口があるだけでも相談がしやすくなり、出生届を出してないなどの事例が無くなり、無戸籍者が新たに輩出される事を防ぐ、こういった取り組みも視野に入れて県民、市民をお守り下さい。
    他府県在住の私がお願いするのもおかしな事をと思われるかもしれません。おなじ日本国民として、全国市町の行政機関にお願いが届く事を祈ります。